本当にあった塾コンサルタントの話(4)


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では、ここからが本題です。

 

個人的な意見ですけど、

 

塾屋が塾コンサルタントをやりたくなったら転職を勧めます。

 


一般的な自己啓発は既にネットに溢れているので、貴方が今更コンサルタントする必要性が全くないからです。


例えば彼のコンサルブログには「わかっていても行動に移せる人は少ない。」と書いてありました。

 

これみんな言っていることじゃないですか。塾の先生が生徒に言ったりもするでしょう。こういう自己啓発系のネタでブログで書くときは、まずググってみろと言いたい。こういうの好きな人多いから言い尽くされていますよ。

 

「夢を叶えるゾウ」とか、そういうの好きならそれを読めば事足りてしまう。


塾屋も流動性がある業界なので現場に身を置いた方が語れる時代です。

 

現場で考えて、修正してアップデートしていく。そういう取り組みが生徒や保護者にも必ず伝わると思います。

 


もし現場から離れて塾コンサルタントやったりすればかえって塾業界では語れなくなってしまう。語れないコンサルは不要でしょう。

 

 

といっても、今回手紙を送り付けてきたコンサル君は、現場で働いているにも関わらずたいしたことを語っていませんでした。たぶんもう塾の現場に飽きちゃったんでしょうね。生徒もたいして集まらないし、毎年同じことの繰り返しなもんだから。現場から目をそらしてしまったのかもしれません。

 

 

 


ところで大手塾の管理職もコンサルタントに似てるところがあります。

 

大手の管理職では経営面の数字比較ができます。たくさんの教室経営を見ているからです。


だから「あの教室は数字出てるね。」「あの成功事例から学ぼう。」となりがちです。自分が雇われていた大手時代の管理職の人たちは、こういう人たちだらけでしたよ。会議での話題もだいたいそうでした。

 


これは「宝くじ思考」ってよべるかもしれません。

 


つまり、当たった結果を、何かにこじつけてしまうこと。

 


その日はあの道を通ったから当たったんだとか、この靴を履いていたからとか。都合よく何かと結びつけてしまう。脳の癖なんでしょうね。僕もそういうの気にすることありますよ。こういうときは馬券当たらないから買わないとかジンクスみたいになっていることありますから。

 


このことを自覚していたらいいんですけど、ついつい僕らは忘れてしまって、都合のよい原因を抽出してしまう。

 


コンサルタントや管理職は成功事例みてますから、うまくいかない原因をその成功事例と比べてしまう。これを改善するには、あの成功事例が最適だという具合に。

 


しかし、コンサルや管理職は結果からのアプローチしかできないんです。つまり必ず後手に回ってしまう。

 


ほんとは現場で最新の壁にぶち当たっていて、結果からは決してアプローチできないことってあるはずなんですよ。他でうまくいっているやり方が通用しないようなことが。

 


それがまだ誰も思いついていないようなアイディアだったりすれば、他の塾と差がついたり。チャンスなんですよ本当は。

 


要するに、少なくとも塾業界に関しては現場が最新だと考えた方がいい。だから僕ら塾屋の人達は堂々と目の前の仕事をやったらいいんです。コンサルに頼る必要なんて全くないのです。

 

 

「事件は会議室で起きてるんじゃない現場で起きてるんだ」というやつです。

 

 

そういう意味ではコンサルタントが語っていることは、会議室での話しであり、彼らは外野席のコメンテーターなんです。

 


彼らは必ず後手に回っている。試合が始まってしばらくしてからでないと本来語れない。もし現場より先に語っているようなことがあれば、それは嘘ついている可能性がありますよ。

 


これからの情報社会、流動性の高くなった塾業界で求められる塾があるとすれば、現場で起きていることを感じとって自己アップデートしていける塾でしょう。

 

少なくとも、そういう時代に、塾コンサルやってる人たち、塾コンサルに頼ってしまう人達は生き残れないと思います。早く転職することをお勧めしますね。

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