個別指導時代の終焉(1)


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集団授業だとハイペースでついていけない

 

というわけで個別指導という塾の形態が出てきました。しかし、個別指導は大きな弱点を抱えています。

 

それは、個別指導ではマイペース過ぎて目標到達しづらい構造になっていることです。

 

団授業だと不安だから、個別指導の塾を選ぶ人がいますね。

 

体験授業を受けてみたら、学校や集団授業よりもわかりやすかった。

 

これなら個別指導でいけそうだと安易に考えてしまうようです。

 

しかし、学校や塾の授業より、個別指導の方がわかりやすいのは「当たり前」なんですね。

 

だって、授業の進め方が違うのですから。

 

集団授業では、カリキュラムがあらかじめあって、そのペースで進めることが暗黙の了解になっています。

 

もし集団授業で「中学校3年間の学習が終わりませんでした」となったら問題になるでしょう。

 

だからハイペースになっても仕方がありません。テストがあれば、どうしてもそこに間に合わせないといけないのです。

 

そのペースに乗れないと成績を上げることができませんからね。

 

もし集団のペースから脱落した人に合わせてしまったら、その授業を受けている全員が成績ダウンの可能性さえ出てきます。

 

それだけは避けないといけないので、集団授業ではペースを落とせないのです。

 

ある日、そのペースで学んできた人が、スローペースの個別指導を受けてみました。

 

「あれ?いつもよりわかるぞ」となります。

 

高速道路を運転した後に、一般道路に降りるような感覚です。

 

いつもより周りがよく見えている感じがします。

 

新幹線旅行とバス旅行ガイド付きなら、後者の方が目的地までの過程がわかったように感じる人が多いでしょう。また目的地まで面白くも感じるはずです(時間はかかりますけど)。

 

そもそも集団授業と個別指導を「わかりやすさ」で比べるのがナンセンスなんですよ。

 

だって同じ内容量の授業を授業時間内にやっていないんですから。

 

集団授業の先生が個別指導のスローペースで授業やっていいなら状況は変わってくると思いますよ。

 

しかも、この「集団授業より個別指導の方がわかりやすい」と感じてしまうところが実は落とし穴だったんです。


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