塾の勉強合宿って必要なの?


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先日「かまなびは合宿ないの?」って生徒に聞かれました。

休みのときに塾の合宿で勉強するところがあるみたいですね。

塾の合宿って、どこか精神論的なイメージがあります。

「気合いだー」的な。はちまきとかつけてやってるのをテレビで見たことがあります。

そういうのが好きな塾屋の先生は多そうですね。

しかし、そういう精神論的なものって本質を見えにくくすることがよくあります。

例えば、合宿を全日程終了した!という事実だけで妙な達成感が得られてしまう。俺は勉強したんだと。

でも勉強って「不充足感」が大事じゃないですか。

「終わったー」という達成感より、まだまだ勉強が足りないという不充足感です。

勉強については足ることを知らない方がいいです。常に欲求不満ぐらいがちょうどいい。

「今日はもうちょっと勉強したかったな」というところが長く勉強し続けるポイントだと考えています。

学習塾の合宿は、そういう余計な充足感を与えてしまうことがあります。

「きのう10時間勉強した」

確かに勉強したのでしょう。

それよりも「今日はどうするの?」「明日は?」

こっちの方が実は肝心だと僕は思うので、かまなびでは勉強合宿はやりません。



ここからは塾側からのお話。

塾側からすると、「合宿もするぐらい子どもの勉強に付き合ったのだから、効果が出なかったとしたら、それはお子さんの能力の問題ですよ」という保険をかけている場合があります。

無意識かもしれませんけど、「これだけの時間を生徒に付き合ったから、こちらの責任は軽くなる」と心のどこかで思っている。「これだけやってダメなら諦めてください」と僕もそういう経験があります。

それは、授業延長や特別補講や勉強合宿という形になってくることがしばしばあります。そういう思考に陥りやすいということを自覚して勉強合宿をやっているならいいですけどね。

僕の場合、テスト前などに長く生徒に付き合って勉強したときほど、反省してますよ。どうしてここまで追い込まれてしまったのかと。
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