面接ってどう評価されるのか考えた【千葉県公立高校受験情報】


平成30年度の千葉県公立高校入試の前期選抜で大きく変わったと思うのが、「面接の点数が明らかになったこと」です。

 

例えば、これまではA~Cの3段階評価などだったのが、面接は30点満点など点数が公表され、それを学力検査や調査書点と合計して順位付けするなど面接の前期選抜での取り扱いも明らかになったのです。

 

面接での評価方法も各高校で事前に公表されています。

 

例えば、2・3名の評価者が、各項目(態度・意欲など)ごとに点数をつけていきます。

 

このように面接での評価や点数が明らかになったのですが、実際のところ面接はどうやって点数をつけているのでしょうか。

 

受験生達は入試が近くなると面接の練習を熱心にやろうとするのでしょうけど、試験当日の受け答えでそんなに大幅に点数差がつくのかちょっと疑問があります。

 

「面接の点数は、調査書加点のような扱いではないか」というのが僕の仮説です。

 

つまり、調査書の記載項目の内容に比例して点数がつくのではないかということです。

 

具体的には、部活動実績(高校での部活継続の意思)、生徒会活動の有無など調査書で一般的に加点項目になっているような内容で評価されやすいのではないかという仮説です。

 

そもそも数分の面接で何がわかるのか疑問だからです。

 

公立入試の場合、集団面接になることが多いです。評価者の質問に同じような内容で答えることもあります。

 

典型的な良い子をみな演じるのが一般的です。本音で答えずに建前で答えるのです。このような面接でわかるのは、集団行動でふさわしい行動ができるかどうかぐらいじゃないでしょうか(あとは明らかな不良を審議対象とすることぐらい)。

 

ですから、ある程度の応答ができれば、みな同じような評価(点数)がつくと考えていいはずです。

 

だからほとんど合否には影響しない点数が全員に与えられます。

 

むしろ面接点での差が効いてくるのは合否ラインの受験生達です。学力検査と調査書では決まらないような合否ラインギリギリの受験生達です。

 

このような場合に面接点での差が効いてくるとすれば、やはり調査書加点になるような部活動実績(高校での部活継続の意思がある)、生徒会活動など中学校での客観的な活動の事実なんじゃないかと思うのです。

 

そう考えるようになったのは、八千代高校の集団討論の評価項目を見たときからです。

 

集団討論って試験当日の発言で評価されそうじゃないですか。ところが、その評価項目の1つに、「高校生活に対する意欲」というのがあるんですね。

 

これは「学習・部活動に意欲的に取り組もうとしているか」をみるとされているのですけど、これって「集団討論」と関係ないことじゃないですか。

 

意欲的に取り組もうとしているということって、討論するような事柄ではないですよ。

 

この項目をどうやって評価するかは、中学校生活での活動が書かれた調査書の内容から判断するんじゃないでしょうか。部活動実績や生徒会活動、検定の取得などのような客観的な事実に基づいて点数がつけられると考えた方が自然です。

 

集団討論ですら、調査書内容に比例した配点が意識されているのですから、面接であればなおのこと調査書の内容に比例した配点がされるのではないかというのが僕の推測です。

 

八千代高校HP

 

八千代高校レポート

 

そういう調査書内容に客観的な事実が足りない受験生は、前期選抜で高得点を取って逃げ切るか、面接点があらかじめ配点の少ないところを受験する。

 

そういう視点で、かまなびでの前期選抜まとめでは「入試一発度合い」を算出しています。

 

面接は当日の出来具合で左右することはあまりないと考えて、調査書内容に準じて扱っています。そういう視点で各高校の配点をもう一度眺めてみて下さい。


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コメント: 3
  • #1

    Y (木曜日, 25 1月 2018 00:25)

    かまなび先生、いつも記事を興味深く拝読しております。
    いよいよ公立高校入試が近づいてきましたが、今回より2日目の検査も得点化されることとなり、気になる点があります。
    上位校の多くが面接10点という中、佐倉高校は面接30点と配点が大きいですが、これは面接で差がつくということでしょうか。
    30点の内訳が公表されていないので、面接でどれだけ差がつくのか心配でして…。
    お忙しい時期と存じますので、お時間のある時で構いませんのでかまなび先生の見解を教えていだけませんか。

  • #2

    かまなび小倉 (木曜日, 25 1月 2018 16:34)

    コメントありがとうございます。

    佐倉高校の配点が高いのは確かに気になりますね。

    このブログの記事でも書いたのですが、10分程度の面接で評価するのは難しいのであまり差がつかないような気がします。

    それよりも、より客観的な部活動の実績など中学校での活動(調査書の内容)の方が面接でも評価されるのではないかと考えています。じゃあ調査書の加点項目にしろよってことなんですが。面接点にしているのは、そこまでキッチリやりたくない。幕張総合高校で昨年問題になりましたけど、佐倉高校も似たようなところがあるのかもしれないですね。ただこれを心配してもよくわからないので勉強するしかないのですけど…。

    僕が考えるのは、中学校での部活動実績があって、「高校でも部活を継続します!」や、生徒会活動実績があって「高校でも生徒会に入ります!」というような面接が一番評価されやすいのではということ。

    特に、高校のHPなどで 実績が紹介されている部活動は高校が力を入れている種目かもしれないので、高得点がもらえる可能性はありえます。幕張総合高校のように「特別加点種目」で出している高校もありますからね。佐倉高校でも、できるだけ集めたい種目はあるのかもしれません。

    もし中学校での活動実績がない場合には、入試当日の得点で合格ボーダーラインにならないよう(面接点で逆転されてしまう)に力をつけるか、もしくは面接点の低い他の上位校で出願するかどちらかだと考えます。

    なお、今年も近日中に理科の出題予想する予定なので、面接点で足りない部分のお手伝いできれば幸いです。

    関連記事:幕張総合高校レポート
    https://kamanabi.jimdo.com/2014/06/24/%E5%B9%95%E5%BC%B5%E7%B7%8F%E5%90%88%E9%AB%98%E6%A0%A1-%E9%AB%98%E6%A0%A1%E3%83%AC%E3%83%9Dno-7/

  • #3

    Y (木曜日, 25 1月 2018 22:13)

    解説ありがとうございます。
    かまなび先生の推測が正しいとすると、仮に面接が会心の出来だったとしても、調査書の加点要素が無いと不利になってしまうのでは、面接の意味があまり無いような気がしますね。

    ありがとうございました。