自分が参加しているランキングの正体は何なのか。諦めるポイントをあらかじめ決めておくという戦略。


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今回も諦める力からネタをもらいましょう。

 

「自分が参加しているランキングの正体はそもそも何なのか」について考えてもいいだろう。と為末さんは言います。

 

中高生だと偏差値ランクですね。

 

このランキングは「就職したい会社ランキング」から遡って「そういう会社に入りやすい大学ランキング」、さらに「そういう大学への進学率ランキング」で高校が格付けされてなっているのでしょう。

 

いい高校、大学に入って、みんなが入りたいような人気の会社に入れるだろうという予測されているランキングです。

 

ここに向かって努力するのは構わないのですけど、実際は全国から就職希望者が殺到しますから、狭き門になります。

 

就職ともなると、コミュニケーション力も要求されますから、勉強ができるだけで上手く話せないタイプは不利になります。反対に、テストの暗記勝負は苦手だけど、コミュニケーション力が高い子達も入ることができなかったりしますね。

 

そうすると、この偏差値ランクを基準にして進んでいくのは現実的ではないということは、ある時点でわかってくると思うんですよ。

 

あまりそこまで考えずに大学生になってしまうと、就職活動に失敗して、そこからの進路変更がうまくいかず、ひきこもってしまったり、うつになったりということもあり得ます。

 

だから、ある程度のところまで頑張ったら、フィールドを変えていくということも考えておいた方がいい。

 

この「ある程度のところ」というのを、あらかじめどこにしておくか。これが重要なんですけど、「みんながそっちにいくから」とか「周りの期待を裏切りたくない」などの理由で切り替えるタイミングを見失ってしまう。

 

たとえば、この会社の就職にダメだったら、将来起業していく方向に切り替えようとか。そういう切り替えるポイントがないとズルズルと負ける試合を消化していくだけになってしまいます。それは身体にもよくないと思いますね。

 

 

高校受験だと、例えば、10月のもぎでA判定以上が出なかったら、普通科は辞めて専門学科にしてパソコンに強くなろうとか、留学できる学校にして英語を強くしようとか。

 

そういう諦める具体的な切り替えポイントをあらかじめ決めておく方がいいですね。そこまではやれるだけやってみる。

 

決めておかないと切り替えるポイントを見失いますよ。「これだけ今までやってきたのだから記念受検だけでもしないともったいない」と必ずなりますから。

 

周りの人達からは「逃げた」とか思われるかもしれません。そんなのは言わせておけばいいんです。あくまで努力するフィールドを変えていくだけです。とても前向きな選択です。

 

切り替えのポイントを見失い記念受検していく人たちは「最後まで戦っていてカッコイイ」と見えるかもしれません。しかし、それは、立ち止まっているだけで何にも考えていないに等しいのではないでしょうか。

 

僕は大手コンビニ塾から独立してかまなびを作りました。ある程度のところまでは、コンビニ塾の枠組みでやってみましたけど、このやり方では塾業界の争いでは生き残れないと判断しました。だってコンビニ塾を推している塾屋の人達の多くが立ち止まっているだけで何にも考えていないことがわかちゃったんですもん。

 

 

切り替えるポイントをあらかじめ設定しておくこと。それが結果的に勝ちを引き寄せることになると思います。塾業界ではあまり言われないことですけどね。

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