諦められないのはなんで?


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今回も諦める力より。

 

諦められない原因として

 

「せっかくここまでやったんだから」

 

「他者の願望や期待に配慮していること」

 

が挙げられていた。

 

受験勉強でも、これはよくあること。

 

塾を辞めようとすると「せっかくここまでやったんだから」と塾長に引き留められることがありますね。「もったいないよ」と。

 

でも当の塾長は、辞められてしまうと売り上げや在籍数が低くなって、俺の評価が下がるんだよねということが起こりえます。サラリーマン塾長はその傾向があるので要注意です。

 

ほんとうは「もったいない」なんて思っていないですよ。「このままズルズルやっていても効果ないだろうな」とほんとはわかっていたりするものです。

 

どうして塾に通っていてそのような状況になってしまったのか。塾にも原因があることもありますけど、本人が「勉強したくない」「通わされている」ということは結構あります。

 

どうしてそこまでして塾に通っているのかというと、親の期待とかそういう他者からの目を気にしていることがほとんどです。

 

受験でも記念受験みたいに受ける人がいますよね。やりたいこと我慢して努力しようという気持ちはほとんどないんだけど、今までやってきたんだから受験しないのももったいない。もしかしたら受かるかもしれないし。それに親も期待しているから、それにも応えたいなど。様々な気持ちがあって、その結果が記念受験という形になるのでしょう。

 

こういうときに「あなたには向いていない」と言ってくれる人が必要だ。と為末さんは言う。

 

勉強はし続けなければいけなけれど、受験には向いていないということはあると思うんです。

 

子ども達をみていると、大学での勉強だったら伸びそうだなという子はたまにいますね。

 

今だともう大学進学しないという子達もでてきていますね。自分の勝てそうなジャンルで勝負していく。このジャンルだったら努力することも娯楽感覚でいけるから勝負できるぞと、就活のための学歴路線から離脱していく人たちもいるんです。

 

たとえばこんなブログ記事がありました。

 

「プログラミングスキルがあれば学歴なんていらない」17歳女子高生が大学進学をやめて挑む初起業

 

こういうことがこれからは普通に起こる時代です。

 

 

ですから「受験や就職のための努力って、あんまりできません」という人たちは、努力が苦にならないジャンルにシフトしていくのはありでしょう。僕ら塾屋は、どうしても偏差値の高い高校入って、偏差値の高い大学に入るという絵しか描きづらいのですけど、本当は他の進路だってたくさんあるはずなんです。

 

中学までは義務教育ですけど、そこから先はいろんな選択肢があっていいし、そこからはずれてしまう人たちが人間的に劣っているとかそういうことはないはずです。ただ単に向いていないだけなんですよね。

 

僕なんかは、休みの日でも教材作ったり、テストのこと考えるのはほとんど苦じゃないんですよ。勝負事が好きなんでしょうね。だからテスト勝負の塾業界だと力を出せるタイプだったんだと思います。しかも他人のフォローすることに頑張れる性格だということもわかりました(自分のための受験だとあまり力が入らなかった)。

 

独立してから、営業系・ビジネス系・社内評価のこと考えなくて済むようになって、なおいっそう打ち込めるようになって、今は楽しくやっていますよ。

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