近年の千葉県公立入試英語は精読できるかで差が付く?


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千葉県の公立入試の英文を使った教材を作っています。

 

かまなびの仕事で僕が大事にしていることは、「教材はないなら作れ」ということです。

 

作っているところでちょっと気が付いたところを書いておきます。

 

 

ここ最近、千葉県の公立入試の英語は割と安定してます。得点も取りやすいです。

 

平成21年頃は英語が難しかったんです。英文の量が多かったんです。資料介在型の問題も多くて解くのに時間がかかりました。トップ校受験する人でも時間が足りなかったというぐらいのときもありました。

 

最近はそういう英文量が多くて時間が足りないということはないんですけど、1文が長く難しいものが出てくるようになってますね。単語は割と注釈載っているんですけど、文法など複雑に絡めて訳しづらくしている気がします。

 

平成26年度 前期入試より 

The last two rules were difficult for Yuto at first, but he understood them when Jessica said "it" in those two rules meant "someone."

 

平成26年度 後期入試より 

To me, an internationally-minded person is someone who knows many things, so we should always be interested in the things around us and keep learning about them.

 

平成27年度 後期入試より

To make your land cooler, I'm going to make a second sun which is not as hot and bright as the first sun. 

 

平成28年度 後期入試より

They were always quarreling over small things like which TV program they wanted to watch or what they wanted to eat for dinner.

 

模試で高得点取っている生徒が入試で失点が目立つのなんでだろう。と以前から思っていたんですけど、どうやら入試問題の文章自体のレベルが徐々に上がってきているようです。

 

模擬試験では関係代名詞が入ってくるのが最終回近くになる関係で、あまり複雑な構造の文を読まされるということはありません。

 

だから英語の模試の点数ほど、入試本番で取れないことが起きてしまうのかもしれないです。ですから、私立の問題とか、全国の入試問題を解きまくっていないと演習不足になるのかもしれません。

 

千葉の過去問やるときに、「何度も英文を反復しなよ」とアドバイスするんですが、英文だけ読むということをあまり繰り返さない子が多いです。そうすると、問題を解くための部分読みだけしてしまうケースも。千葉の過去問では、構造が複雑な文章も出てくるので、問題を解く以外にも英文を読みこんだ方がいいと思うんですけどね。子ども達からすると、英文だけ読むというのは意味がなさそうに思えるのでしょうね。

 

 

 

時間は足りなくないんだけど、入試本番で点数が伸びない原因はまさにここにあるのかもしれません。

 

先月発表された2016年の得点率でも、英語の正答率2割台だった問題が複数あったことがわかります。

平成28年度入試結果 英語の得点率(千葉県教育委員会発表)

なので改めて、適当に訳すのではなくてきっちりと精読できるように指導していきたいと思います。

 

とはいえ、あまりそういう教材が高校入試用だとありません。そういうわけで、そのためのトレーニング教材を作っているんです。

 

ところで、こういう入試問題の微妙な変化に気が付くのも教材作っているときなんですよ。

 

教材を完全に外注してしまうと、こういう変化に気付かずに指導し続けてしまうこともあります。

 

売り上げには関係ないところなんで、どこの塾もあまり力を入れないところでしょうけれど。

 

そこが他の塾との差別化になるので、うちでは力を入れていきたいと思っています。

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