集団指導の新たな定義


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個別指導ばかり最近叩いていましたので、そろそろ集団指導についても書いていきましょう。

 

集団指導って、学校の授業のように1人の先生が複数の生徒に一斉に授業する指導形態です。

 

学校の授業でも問題ない生徒は、この形態の指導にも対応できます。

 

生徒が塾の指導形態に合わせることができるんですね。つまり優秀な生徒です。

 

ですから、やり方を一つに絞って指導しても何ら問題はありません。優秀なので、どんどん吸収することができるでしょう。教え甲斐がありますね。

 

ただし、このやり方に合わない場合には対応してもらえません。

 

「ついていけないよ」ということは言ってはいけないのです。

 

それが集団指導だからです。これについて不満を持っている生徒・保護者の方は多いと思います。そういうものなんです。集団指導は。

 

集団指導についていけば、かなりの威力が発揮される反面、ついていけなければ自分から降りるしかないのです。この点について文句を言っても仕方がありません。ついていける学力をつけておくことをどこかで怠ったのですから。これは個人的な問題で塾の問題ではないのです。あまりこの点について騒いでしまうと「自分の愚かさ」をさらしてしまうことにもなりますから注意が必要です。

 

集団指導は授業を売っている以上、一定のペースで進めなければいけません。授業が終わらなかったことの方がむしろ問題になるからです。

 

 

集団塾にはついていけないな。それではと個別指導の塾を探すのですけど、その塾は本当に個別指導の塾なのか。この点について考えている人ってどれほどいるのでしょうか。

 

 

あたり前じゃないか、看板にも個別指導って書いてあるし、担当の先生が個別に教えてくれているから、間違いなく個別指導だ。という声が聞こえてきそうです。

 

しかし、本当にそうでしょうか。

 

 

ここで集団指導の新たな定義が必要になります。

 

「勉強の進め方が決まっていること」が集団指導の新しい定義です。

 

集団指導では、何かしらやり方が決まっていて、カリキュラムが組まれます。このカリキュラムについてくれば間違いなく成績は上がるということで、どの塾も力を入れて準備しています。

 

1対1で学ぶか、1対30で学ぶかってあまり重要なことではないです。1対1で伸びる子が1対30でも伸びないかというとそういうわけでもありません。個別に教わって伸びる子は、集団に入って学んでも伸びることはよくあるのです。

 

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集団だと「勉強の進め方が決まっている」ので、途中参加できず個別指導へ流れてきただけの子もいますね。部活や習い事多忙の生徒でよくいます。

 

 

 

話をもとに戻します。

 

その個別指導塾は本当に個別指導なのかということでした。

 

もし、集団指導の新しい定義「勉強の進め方が決まっていること」にあてはまるような個別指導をしている場合、その塾は個別指導塾ではなく集団指導塾なのです。

 

多くの個別指導の場合、あらかじめ塾の教材が決まっていてそれに基づいて教えていきますね。ここを授業で教えて、ここを演習させて、ここを宿題に。そしてこれが確認テスト。1週間1科目80分宿題付き。

 

そういう個別指導塾は、「やり方が決まっている」点では、集団指導なんですよ。このやり方で、なんとかならなければ、「追加でお金を出して授業を買うか(補講)」「生徒自身の責任とされる」だけです。

 

これはまさに集団指導塾とはいえませんか。

 

 

 

これからの時代に個別指導塾という形態があるとすれば、「やり方が固定されていない」個別指導塾です。

 

生徒の状況に応じて、やり方を考えてやり方を示すことができるか。それをしていないのに個別指導という看板を掲げているのであれば、それは生徒集めのツールでしかないのです。

ここで参考になるのが、「個別指導からの転塾者」と「集団指導からの転塾者のコメント」が似ていることなんです。

 

どちらの転塾パターンでも抱いていた不満はあまり変わらないのです。

 

以下はかまなび卒業時に体験記で書いてもらったものです。どれが個別指導塾からの転塾者であるかわかりますか。

体験記①

体験記②

体験記③

体験記④

体験記⑤

③④が個別指導からの転塾者です。集団指導の転塾者とのコメントとあまり違いがないと思います。

 

個別指導でも、個別に対応してくれないところが多いので、実際のところ集団指導とあまり大差がないんです。

 

個別指導塾で個別対応してくれないのは、個別対応ができないからです。

 

できるのにやれないのは現場に裁量権がない場合もあるでしょう。これはもうシステムの問題です。コンビニ塾はやり方が一律に統一されていますね。これは大手に多いですね。大手は看板でわかりますから、コンビニ塾っぽければ敬遠すればいいでしょう。どうせやり方が統一されているコンビニ塾だったら、集団指導の方が費用を抑えることができますからね。

 

問題なのは、そういう大手のコンビニ塾でなくても、個別指導の看板をかかげていて個別対応してくれない個別指導塾です。これは外見からは判断できませんから。

 

このケースでは個別の先生自体が、生徒の状況に合わせた解決案を持っていないということがあります。

 

「ドラえもんのような塾屋がいいんじゃないか」と以前から言っているのは、問題解決ツールをたくさん持っている方が個別対応ができるからなんです。

 

困ったときに、どこでもドアしか出せないドラえもんでは、どこでもドアを使って逃げることしかできないでしょう。

 

どんなケースでもどこでもドアしか出さないのは、よほど頑固者のドラえもんか、故障しているドラえもんです(ポケットからがらくたしか出てこない)。

 

ドラえもんだと例えが悪いというなら(のび太は最後失敗して終わるので)、引き出しの多い塾屋であるべきだということです。

 

そうでなければ生徒の状況に応じて、解決策を提案できませんからね。

 

 

その塾は本当に個別指導塾なの?そもそも個別指導という形態である必要ってあるの?もう一度問い直してみて欲しいと思います。

 

また集団指導で敬遠していた場合でも、一斉授業というだけで敬遠する必要もありません。現場に裁量権があって、授業を受けている生徒達の状況に応じてやり方を変え個別対応しているところもあり得ます。

 

そういえば結局また個別指導叩きになってしまいましたね。塾選びの参考になれば幸いです。

 

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