塾のキャンペーンの真相とは


先日、教室見学に来た方が、「最近、子どもが個別指導に入ったんだけど、週2回だと英数だけしか教えてもらえなくて…」と相談を受けました。


「他の科目を受けたければ追加授業を受けてくれ」とのこと。しかし、これ以上、お金をかけられない。こういう相談でした。



その塾のHPを見てみたところ、入会金無料キャンペーンや授業料無料キャンペーンを実施していました。どうやら、これらのキャンペーンに釣られて入会してしまったようです。



ところで、塾でのキャンペーンというのは、お得感出してますけど、実際のところはどうなんでしょうか。



半額でやっているのであれば、それがその塾の授業の適正価格だったり、


無料でやっているのであれば、授業自体の価値はゼロに近いと考えた方がいいのかもしれませんよ。




その価値とは、ここでは成績と授業との関係性で決まります。



成績との関係性が低ければ、キャンペーンで授業料が半額や無料になります。


だって、成績と授業との関係性が高ければ、キャンペーンなどやらなくても生徒は集まってくるからです。むしろ、授業料は上がっていきますよね。



したがって、授業料格安キャンペーンは、授業料が成績との関係性で適正価格に戻りつつある現象だと捉えましょう。全くお得ではないんですね。



「授業を買って成績を上げよう」と考えているのであれば、こういうキャンペーンをしている塾はまず敬遠した方がいいでしょう。どうせなら「授業料アップキャンペーン」している塾の授業を買いましょう。


もっとも、かまなびは、塾での授業売買に反対しています。授業売買は、子どもの学び方に悪影響を与えてしまうと考えるからです。


学びは、等価交換でするものではありません。学びの価値は、学ぶ前には判断できないのです。


かまなびでは、生徒とお金の話は一切しません。学びの場面で消費者マインド(どれを買うのがお得かなど)が抜けないと、子どもは学ばなくなるようになり、しまいには働かなくなってしまいます。


といっても、これは内田樹先生の受け売りなんですけどね。「下流思考」読んでみてください。

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コメント: 2
  • #1

    塾講師 (金曜日, 15 5月 2015 01:18)

    こんばんは。初めまして。
    おっしゃることも分かりますが、全ての塾が該当するわけではないのでご理解ください。

  • #2

    かまなび (金曜日, 15 5月 2015 13:36)

    コメントありがとうございます。全ての塾に該当することをブログで書くということは困難ですので、問題提起として読んで頂ければと思います。ご理解ください。