脱個別指導4→塾専用教材一律指導からの離脱


今回は脱個別指導4回目として、教材について。

 

個別指導では、教材会社の作った教科書準拠ワーク教材が使用されることが多いです。

 

個別指導なんですけど、集団指導のように一律に同じ教材を使って一律指導が行われています。

 

それは裏を返せば、そういった出来合いの教材に依存することになりますから、学校の定期テストに対応できないことが起こりえます。

 

公立の中学生の場合、学校の教科書に準拠した塾教材を使って順に進めるんですけど、個別指導の教室長をやっていた頃に、このやり方でどの程度、定期テストでカバーできているのか調べてみたことがあります。

 

そうしましたら、それほどカバーできていませんでした。学校ごと、問題を作る先生ごとにやはり違いがあるんですね。

 

確かに、教科書準拠の塾教材に依存すれば、頭を使わずに進められるので楽ではあります。

 

ただし、「集団○、個別○」のような、塾のやり方に左右されない生徒はこの方法で問題ないのでしょうけど、「集団×、個別×」になってしまうような多くの生徒の指導としては、もうちょっと丁寧に学習する必要があるのではないでしょうか。 

 

 

ですから、生徒から細かく普段学校でやっていることのリサーチは欠かせませんし、テスト範囲に出ている指示は漏れなく押さえておかないといけません。また実際のテスト後の出題検証(出典はどこかなど)もかなり重要になります。

 

 

とはいえ、コンビニ型の個別指導塾では、生徒から細かく話を聞き、テスト後の検証をしている時間がなかったりもします。

 

特に受講していない科目については、その生徒の担当講師もノータッチですから、教室長が見ておかないといけませんよね。

 

しかし、授業を売ったり、座席設定などの事務処理系の仕事に忙殺されていますから、やろうとすれば塾に寝泊まりでもしない限り終わりません。だから仕方のないことなのかもしれません。なんとか教室運営が無事に回ればいいというところに落ち着いてしまうのでしょう。

 

 

こうしてコンビニ型個別指導塾では、一律に教科書準拠教材を順に進めていくという道を歩むことになります。それが現実の定期テストや入試問題との乖離があったとしてもです。

 

ですから、コンビニ型の個別指導塾というのは、看板は異なってもやっていることは基本的に同じになる傾向があります。

 

先生が横に座るのか、先生がウロウロしているのか、先生は担当制なのか、毎回違うのか、授業時間は何分なのかとかという些細な違いを強調していますけど、基本的には同じやり方になっていきます。


 

もちろん前述のように「塾に左右されない生徒(集団○、個別○の生徒)」であれば成績は上がりますから、そのやり方の問題には気が付きにくい。むしろ、このやり方でダメなのは「生徒が問題だ」となりやすい。

 

ただ、こういう一律の教科書準拠教材を使って進めていくだけなら、進研ゼミなどの通信教材でも変わらないのではとも思います。しかもゼミであれば全科目の教科書準拠教材が自宅に届くわけですから、なんて便利なんでしょう。わざわざ個別指導を受けなくてもいいのではとさえ思ってしまいます。

 

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