【生徒分類2】集団×個別○の生徒は案外少ない


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前回は塾を選ばない、塾に左右されない生徒がいるということで書きました。こういう生徒はどこでもうまくやれるので集団指導を選ぶことが多くなります。授業料などのコスト面、目標達成の為の進度を考えるとそうなりやすいです。

 

しかし、実際は塾に左右されてしまう生徒も集団指導に入ってしまうことがあります。兄弟が上手くいったとか、友人が通っているというような流れで入ることが多いようです。

 

そうすると集団指導についていけない生徒も出てきます。それで個別指導を選択することになります。

 

ところが、個別指導塾をやっていて強く感じていたことですけど、「集団塾でついていけない場合に、個別指導で必ずしも救えるわけではない」という現実でした。

 

つまり、集団でダメだから個別へきたのですが、「集団でも個別でもダメ」という生徒がかなり多かったのです。

 

だから個別指導塾をジプシーのように転々とする子もいます。しかし、「集団×個別×というケース」はよくあることですから、個別塾を転々としても問題は解決しないんですね。

 

自分が大手の個別指導塾(グループに集団塾あり)で働いていたときのイメージですが、

 

個別でうまくいくケースは「集団○個別○」という「塾に左右されない優秀な生徒」がほとんどなんですね。

 

スケジュール面で集団には通えなかったり、集団指導のカリキュラムだと途中参加になってしまうので合流できないなどの理由で個別に流れてくる生徒達です。

 

このタイプの生徒達は、個別指導の塾でなくてもなんとかなってしまう学力層なんです。ですから、個別指導でなければならないということもないわけなんですが、個別指導やっている側からすると、個別指導だから良かったんだと思ってしまう。そうすると、「個別指導ではなかったとしても結果が出せたのでは」という想像は働きませんから、このあと述べる「集団×個別○」「集団×個別×」というところに意識が向かわなくなります。

 

 

では、本当に困っている生徒達、「集団×個別○の生徒」、つまり「集団ではついていけなくて、個別で変化させたい生徒」はどれぐらいいるのでしょうか。

 

このニーズに個別指導で応えて欲しいのですけど、残念なことに一番多いのが、「集団×個別×の生徒」、すなわち「集団でも個別でも変化しない生徒」なんです。

 

20人中学生がいたとしたら、

集団○個別○の生徒が4人

集団×個別○の生徒が1人

集団×個別×の生徒が15人

ぐらいの割合だと思います。

 

本来ですと、個別指導では、集団○個別○の生徒と集団×個別○のケースを分けて考えた方がいいはずです。本当に困っているのは「集団×個別○にしたい生徒」だからです。しかし、集団○個別○の生徒の方が割合も高いですし、成績も上げやすいのでそちらに意識がいってしまいます。

 

ところで、集団×個別○のときにうまくいくためには、どうすれば良いのでしょうか。

 

それは集団を通い続けて個別も併せて通うという方法です。つまり集団のペースについていけるようにフォローしていくという方法です。

 

しかし、これはスケジュール的にも授業料的にも大変なので、あまり現実的ではありません。しかも、そのように個別と集団の2つの塾に通ったとしても全員がうまくいくわけではありません。したがって、どうしても少数の成功事例になってしまいます。

 

こうして個別指導に通っている生徒の、ほとんどが「集団×個別×の生徒」になります。

 

では、なぜ、「集団でうまくいかないと、個別指導でもうまくいかないのか」は次回以降に。

 

【生徒分類3】集団×個別×の生徒

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