小川孔輔『マクドナルド失敗の本質』


最近話題のマクドナルドの本を読みました。

 

なんでマクドナルドが業績が悪化ししまったのかが、食の安全以外の側面から述べらているところが興味深い内容になってます。

 

 

特に興味深かったのが、次の箇所です。

 

●いまのマクドナルドは、若くて優秀な社員やクルーを集める求心力を失っている。ふだん接している大学生に聞くと、彼らがアルバイトをしたいと思う場所として挙がるのは、スターバックスや東京ディズニーリゾートである●

 

確かに、自分が学生の頃(1990年代)は、「マックで働くと一体感がある」というようなことを言っていた人が結構いましたね。働く人のモチベーションが高いと、お店の雰囲気がよくなりますから、お客さんたちも気分が良いので人が集まってくるというのはわかる気がします。

 

そういえば、スタバに行くと、みんなで連携して声を出して楽しそうに働いていますよね。

 

マックでは、以前、60秒以内に提供する「60秒サービス」、ディスカウント路線に進みました。

 

これらは働いている側からすると、「仕事量を増やして利益が出ない」ということになるので最悪です。ただ忙しいだけ。自分の売っている商品がガラクタにも見えてくると思います。


そうするうちに働く人たちの意欲が低くなっていきます。そうして魅力のない職場になりお客さんが離れていった。そこに異物混入などの「食の安全の危機」というダブルパンチ。

 

「塾屋のコンビニ化」も同じような道をたどると思います。それが表に出てくるのは時間の問題ではないでしょうか。


マックの失敗から考えても、「同じものを大量に供給する」という働き方を見直す時期がきているのかもしれません。