塾で勉強の形を固定しない方が有利になる?!


今日は成人式祝日です。今日も自宅で教材職人の私は暗記帳作成アプリ「zuknow」で教材の作成中です。

 

zuknowのユーザーをみてみると、かなりの中学生達は「アオイゼミ」を受けているみたいですね。

 

「アオイゼミ」というのは、スマホなどで塾の授業動画で見ることができるアプリです。

 

「アオイゼミ」で学び、「zuknow」で暗記の定着を図る。このような勉強の仕方をしている人が結構増えてきています。あまりお金もかからずコストパーマンスが高いのでしょうね。

 

 

勉強ログをつけるアプリ「studyplus(通称スタブラ)」の「塾行っていない人」のタグが「16000人」を超えています。もはや塾に通う時代は終わりなのでしょうか。

 

塾として「囲い込みシステム」でやっている場合は、どうしても技術進歩に対応できません。うちの塾生だけが使えるというメリットで集客しますけど、それは裏を返せば他のシステムとは共存しづらいということですから。

 

前勤めていた塾でも、「速読」とか「映像授業」を作っていましたけど、あくまで「内輪システム」です。したがって、これを使っていることがどこかの時点で「時代遅れ」になる可能性がありますよね。自分のところだけで更新し続けるのはさすがに限界があるでしょう。

 

実際に塾内の内輪システムを作ったり導入するところに立ち会ってきたのですが、作っている人たちの頭の中が「檻の中」にあるということに、当の本人たちは気づいていないということはよくあります。


 

以前の会社勤めのときに「速読システム」導入の全体説明会議がありました。

 

速読が流行っているから塾に導入することが決まったというので、その説明会議があったのです。

 

説明を聞いたときに私は次のように質問しました。

 

「DSの速読ソフトがあるのですが、それとはどこが違うのですか」

 

説明担当者絶句してましたね。他の人が交代で説明していましたけど。

 

DSだと数千円で1度ソフトを買ってしまえばずっとやれますよね。毎日だってできます。それを塾にまで出向いて週1回月4回30分3000円以上お金をかけてやるべきなのか疑問だったのです。

 

その後、うちの会社の部長が、「そんな質問はナンセンスだ。売る前提で考えろ」と怒っていました。

 

私としては、それは「檻の中だけの話」ですよねと確認したのですけど、「檻があることの話はするな」というわけです。

 

この「檻の話はしたくない」という気持ちはわからないでもないです。

 

自分のバカさに気づくことでもありますからね。

 

檻の中の閉鎖システムでやっている塾は非常に多くありますよ。

 

「ネット融合型」「最新のITシステムを導入」みたいにうたっていて一見すると進んでいるように見えることもあるので厄介です。

 

しかし、「閉鎖システム」である場合には、どこかで遅れてしまう可能性があります。遅れていることに気が付かない。檻の中なので。


これからは塾という形を一つに固定しないことの方が大事になってくると思います。いろいろなものを利用しながら柔軟に勉強をした方がいい。

 

そういえば、塾でちょっとうまくいくと「ビジネスモデル」として売り出す方達がいますね。

形を固定してフランチャイズとして売ります。

こういう人たちは「固定すること=バカ」という自覚がないのでしょうね。

 

 

話がそれてしまいました。「塾に行かない子どもが結構いて、そういう子達が勉強しやすい環境がかなり整ってきている」という話でした。

 

これからは、塾に通って「勉強の形を固定する」ということ自体が非効率になっていくでしょう。受験という競争ではもう致命的になることだってありえます。

 

ではそういう時代になっても、塾にあえて通った方がいいというのは、どういうケースなんでしょうか。オルタナティヴを示せるかどうか、今後の塾業界の大テーマかもしれませんね。

ネット勉強3種の神器

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