うさぎ跳びの効用


サラリーマン塾長をしていた頃のマニュアルだったり、やらされていた業務って現在の仕事にどれぐらいつながっているのかふと考えてみたんです。

 

そうしましたら、ほとんどがつながっていないんですよね。

 

教務面、例えば「定期テストで点を取らせるには」や「高校入試で点をとらせるためには」なども、実際のところは自分で独自に研究していていただけですから。

 

会社での必須業務、「日報の作成」「数値の報告」「受講の誘導」「授業入力」「座席表作り」「講師の配置」「生徒宅への電話がけ」など、現在全くやっていません。

 

同じ塾の仕事ですが、本来の塾業では必要のない仕事だったようです。少なくとも不可欠の仕事ではなかったと感じています。

 

この点に関して参考になる本で、『非属の才能』という本があります。以下引用してみます。

●体に悪いうさぎ跳びを野球少年にさんざんやらせてきたように、この国ではよく、考えずに意味のない努力をさせがちだ。そして、その根拠はたいがい「みんながしているから」である。


・・・人生で自分の使えるエネルギーには限界がある。そうなると、どの部分にエネルギーを注ぐべきかを考えなくてはならない。本質的なことを考えずに、群れのなかをうまく泳ぎ切ることだけにエネルギーを注いでしまうと、もはや自分に人生を好転させることはむずかしくなってしまう。

 

・・・携帯電話でも買うように仕事を選ぶと、知らないうちに「意味のないうさぎ跳び」や「耕さなくてもいい畑を必死に耕す」羽目になりかけないのだ。

 

・・・大半の人は、「ただなんとなく有名だから」といった漠然とした理由で定置網にはまり、そのなかでうさぎ跳びをしながら、出る杭に嫉妬している。

 

ただ、そんな人ほど「真面目に一生懸命生きている」ように見えるから人生は恐ろしい。自分で考えたり、行動することを怠けているにもかかわらず、だ。そんな人が「俺だって朝から晩まで頑張っているんだ」なんて食ってかかってきても、肝心なところで怠け者なのだから、相手にしなくていいだろう。

 

ここまできて、「うさぎ跳び選手の努力」を称える気にはなれない。(引用終)●



でも、唯一ありました。今の仕事とつながっていたものが。


「掃除」です。


ほんと汚い教室が多かったですからね。掃除はたくさんしましたね。



かまなびでも毎日の掃除には力をいれています。