脳は頑固なんで、思い込んだら最後ですよ

前回に続いて「分析の必要性」に関連して今回も書いてみます。

 

塾で働いていてわかったことなのですが、塾業界のほとんどの人が自分の経験から「わかったふり」をする傾向があるんですね。だから、分析しなくても平気でいられるんです。

 

この傾向を自覚していないと、「ほんとにそうかな?」という疑問が出てくることはありえません。

ここで池谷裕二・糸井重里『海馬』から「脳の頑固」だという例を紹介したいと思います。

 

下の写真の模様を見て下さい。

●池谷:何の絵に見えますか?・・・・正解は牛なんです。図のように補助線を引くと・・・・わかりますか?・・・以前にお話をした「脳はしょせん、自分に都合のいいように何かをつくりあげてしまう」という話の逆で、実はこの絵は、一度牛だと思ったら、もう牛にしか見えなくことはないですか?・・・1年後にお会いした時に見せても、みなさんはもう牛にしか見えないんですよ。脳の頑固さとはそういうもので、「1回分類をしてしまうと、それ以外の尺度では分類ができなくなってしまう」という性質がある。●

このように、分析もしない(あるいは分析した気になって)で「わかったふり」してしまうのは脳に原因があるようですね。

 

しかもこのことに無自覚な塾業界の人に限って断定口調で声がでかくないですか?

 

塾業界で働くなら「だいたいが思い込み」と思うぐらいの懐疑的スタンスがちょうどよかったりします。

 

そもそも塾の仕事では、生徒が失敗するリスクをできるだけ最小限にするのが非常に重要になってきます。リスクを低く見積もると大きな失敗につながりかねません。

 

大きなリスクを考えて、先手を打って行動する。そのためには各種の分析は欠かせないと思います。