池田晶子『暮らしの哲学』

5月、木々の緑が綺麗だと思いませんか。なんかいつもの緑よりも光っていて見ているだけで気持ちがよくなります。

 

なんでこんなに気持ちがいいのか。

 

そしたら調度読んでいた池田晶子さんの『暮らしの哲学』にそのことが書かれていました。

 

「若葉から新緑そして万緑へと、そこには再生して萌え上がる生命の力を見るばかりだからだ。」

 

そして、この「万緑」が俳句の季語ということで句が引用されて次のように書かれていました。

 

「万緑や 力をこめて 鐘をつく」

 

「でっかくて、力強くて、いいなあ、こういうの。きっとどこかの山寺で、力漲(みなぎ)るままに鐘を撞(つ)いた。鐘の音は万緑を震わせて響き渡り、こだまして返ってくる万緑の香りに噎(む)せてしまいそうだ。5月、世界は青年だ。」

 

池田晶子さんは、「考えるとはどういうことか」をわかりやすい言葉で教えてくれます。この『暮らしの哲学』は、「数学や物理」、「ペット」、「生と死」、「自然」、「好きと嫌い」などいろんな日常テーマについて考えるきっかけを与えてくれます。

 

中学生にもおなじみの『14歳からの哲学』『14歳の君へ どう考えどう生きるか』についても本書の中で語られています。

 

「立ち止まってじっくり考えてみる」というのはこういうことをいうのか。

 私たちは普段考えているようで考えていないのかもしれませんよ。