鈴木晶『知識ゼロからの精神分析入門』


 今日は子育てのヒントになりそうな1冊をセレクトしてみました。精神分析だとフロイトが有名ですが、フロイトの精神分析入門は難しいので、わかりやすく書いてくれたこちらを紹介します。

 

 では気になった2箇所を引用します。

弱音を吐かない「よい子」は追い詰められていく!?

「よい子」の方が病気になりやすいというのはわかる気がします。よい子は愚痴を外に出さないので、マグマを溜め込んでいる火山のようになっていきますからね。たまにガス抜きをしてあげないと、爆発=病気になってしまいます。

 

 「ときには、子どもがすっきりできるように、親や周囲の大人は本音が言える関係、環境をつくることが大切だ。不満を口にしても、非難せず、受け入れるようにしたほうが、子どもの心を開きやすく、カタルシスの効果(心のしこりを排出し、緊張をほぐす)が得られやすい」と筆者も言っていることは本当に肝に銘じたいところです。

 

 せっかく話してくれたのに、いちいち「それは君が良くない」と説教たれてしまう大人が実に多いと思います。こういう大人たちに囲まれていると、子どもは疲れてしまいますよ。自分も、この点はかなり気をつけるようにしています。

親の矛盾した言動が子どもの心をひきさく!?

 2つの矛盾した命令を受け、身動きのとれない状態におかれることをダブルバインド、二重拘束と呼びます。

 

 例えば、あるときは「勉強しなさい!」と言い、あるときは「(勉強しようとしているのに)早く寝なさい!」と言うような状況でしょうか。

 

 「こうした状況に追い込まれた子どもは、矛盾を指摘することもできないが、何とか反応しなければならないという葛藤状態に追い込まれる」

 

 本書では例として、親が「何でも話して」と言いながら、子どもが話そうとすると嫌な顔をすることが挙げられています。

 

 こういうダブルバインドが繰り返されると、「他人の言葉に過敏になったり、他人が信頼できない性格になったりする場合がある」と筆者は指摘しています。

 

 大人でも、「もっと仕事をしなさい!」「残業はするな!」というダブルバインドに悩まされていたりします。子どもの気持ちわかるなぁ…。